下肢静脈瘤の治療

下肢静脈瘤の治療

最新保険適応レーザー機器に血管内焼灼術

最新保険適応レーザー機器に血管内焼灼術当クリニックでは、下肢静脈瘤血管内レーザー装置として、血管内治療用半導体レーザー装置ELVeSレーザーを導入しています。

これは、日本で初めて厚生労働省より承認された「下肢静脈瘤血管内レーザー装置」であり、これまで自費診療で受けることしかできなかったレーザー治療を保険適用で受けることを可能にしています。従来行われてきた「ストリッピング手術」に比べ、レーザー治療は傷が小さくてすみますし、身体にも優しい治療です。

この機器で、静脈弁不全をともなう伏在静脈内に細い光ファイバーを挿入し、血液の逆流を止める治療を行います。治療対象である伏在静脈内でレーザーを照射しますが、これで血管壁を損傷・収縮させて血管を閉塞させます。それにより、血流が遮断されます。さらに術後、血管壁の退縮が進むことで、血管自体が消失します。

当クリニックは、下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術の実施基準による実施施設であり、院長は下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術の実施基準による実施医・指導医であり、心臓血管外科専門医です。心臓血管外科医として20年以上のキャリアを持ち、静脈瘤手術だけでも500例以上の経験を重ねてきていますので、安心してご相談ください。

ELVeSレーザー治療法のメリットとデメリット

メリット

穿孔法か数ミリの切開で静脈にアクセスできるため、傷がほとんど目立ちません。
麻酔リスクを軽減する局所麻酔と軽い全身麻酔だけで受けられます。
この治療法による静脈の解剖学的閉塞率は、多くの研究により90~100%と報告されています。
身体への負担が少ないだけでなく、再発率も低い治療法です
入院の必要がない日帰り治療で受けることができます。
他の治療法に比べ、出血が少ないとされています。

ELVeSレーザー治療法のデメリット

治療を受けた後、一時的に痛みを感じたり、つっぱり感がある場合があります。また、皮下出血などが起こる可能性があります。

眠っている間に治療が終わります

眠っている間に治療が終わります当クリニックでは、下肢静脈瘤のレーザー治療の際に、局所麻酔と静脈麻酔を組み合わせています。ウトウトしているうちに治療が終了し、手術後の痛みも低減する麻酔です。

足に注射する局所麻酔だけで下肢静脈瘤のレーザー治療を行うこともできますが、その場合、局所麻酔の注入量が多く、麻酔注射時の痛みは軽減できません。また、治療中に緊張して血圧が上がる、脈が速くなる、筋肉に力が入ってしまうなど、身体に負担をかける可能性が高くなります。静脈麻酔を追加し、ウトウトしているうちに治療を行うことで、局所麻酔だけで行うより身体への負担は軽くなります。現在は麻酔のコントロール術が洗練されてきており、全身麻酔であっても身体への負担や危険性は大幅に下がっていますので、ご安心ください。

ELVeSレーザー1470のご紹介

ELVeSレーザー1470のご紹介日本で健康保険適用となっているレーザー機器はELVeSレーザーのみで、980nmと1,470nmの2種類があります。二種)のみです。980nm ELVeSレーザーは、2011年4月に国内で初めて「下肢静脈瘤血管内治療レーザー」として医療機器の承認を取得しました。それから、年々この治療を行う医療機関が増え、現在では下肢静脈瘤の標準治療となってきています。
それを受けて、2014年5月に後継最新機種として1,470nm ELVeSレーザーが登場し、医療機器の承認を取得しました。980nm ELVeSレーザーと比べ、手術後の痛みや皮下出血がとても軽くなっていることが、1,470nm ELVeSレーザーの大きな特徴です。
また保険適応レーザーを使用するためには、医院が下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術の実施基準による実施施設として、医師が下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術の実施基準による実施医の認定を受けている必要があります。当院、及び当院長はその基準を満たしております。

その他治療法のご紹介

ストリッピング手術

下肢静脈瘤に対する根治的治療で、昔から行われてきており、伏在静脈瘤の標準的な治療法だと言えます。
弁の壊れた静脈を引き抜いてしまう治療法です。 そけい部と膝周囲の2ヵ所を切開した後に、悪くなった血管の中に手術用のワイヤーを通して血管と糸で結び、 ワイヤーを引き抜くことで静脈瘤を抜き取ります。

ストリッピング手術のメリットとデメリット

メリット

治療効果の大きさと、再発率の低さが特徴の治療法です。全身麻酔か下半身麻酔で行われていましたが、近年になって局所麻酔で行うことも可能になっており、身体への負担も軽減していると言えます。

デメリット

術後の痛みが強いことが多く、出血や神経障害などの合併症が起こる可能性があります。

高位結紮術

静脈瘤は、足の静脈にある、血液の逆流を防止するための逆流防止弁が壊れ、それにより血液が逆流することで発生します。その静脈瘤が発生している静脈を高い位置で縛り、血液の逆流を防ぐ治療です。

静脈瘤の多くは、付け根にあるそけい部の静脈に発生します。静脈で弁不全を起こしている位置や分枝の状態を血管エコーで確認し、局所麻酔を行ってから、皮膚に数か所、1~1.5 cmほどの切開を行って、静脈を結さつし離断します。

術後は包帯を巻いて、普通に生活可能です。術後の消毒や抜糸の必要がない治療法を当クリニックでは取り入れていますので、傷が目立ちにくくなっています。

高位結紮術だけを単独で行うというより、硬化療法やストリッピング手術と併用するケースが多い治療法です。

高位結紮術のメリットとデメリット

メリット

術後の消毒や抜糸の必要がない治療法ですので、身体への負担が少なく、傷も目立ちにくくなっています。

デメリット

単体の治療では静脈瘤が十分に治らないケースや、再発が多くなってしまうので、他の治療法も合わせて行う必要があります。
皮膚切開部を最小限に抑えながら細い血管を見つける必要があるため、血管外科に熟練していないと難しい治療法だと言えます。

硬化療法

網目状やくもの巣状の静脈瘤や手術後の遺残静脈瘤に対して行うことが多い治療法です。
とても細い針を使って、静脈瘤に血管を固める硬化剤を注入し、弾性包帯で圧迫することで血管をつぶす治療法です。血管の内側をくっつける糊のような働きを持つ硬化剤により、血液が流れなくなった血管が徐々に退化していき、最後には組織に吸収され、消失します。
治療所要時間は、10~15分程度です。ただし、数回行う必要がある場合もあります。注射のみですので、入院の必要は原則的になく、身体への負担が少ない治療法です。

硬化療法のメリットとデメリット

メリット

注射のみで切開などがないため、傷が残りません。たいていの場合、麻酔の必要もなく、その日から歩くことも可能です。

デメリット

他の治療法に比べ、再発率が高く、また大きな静脈瘤に有効な治療法ではありません。
硬化剤注入部に色素沈着したり、しこりが残ることがありますが、どちらも時間の経過とともに消失します。

スタブ・アバルジョン法(瘤切除)

血管内治療には、高周波(ラジオ波)治療やレーザー治療などがあります。この治療では、細い管を静脈の中に入れるだけで切開などを行わないため針穴だけですみます。ただし、下肢静脈瘤の治療をより効果的に行うためには、下肢静脈瘤の症状や進行状況に合わせて、様々な治療法を組み合わせる必要があります。

より精度の高い治療のため、血管内治療と同時に何ヵ所か皮膚を切り、静脈瘤を切除する場合もあります。その際、当クリニックでは、スタブ・アバルジョン法(Stab avulsion)を取り入れています。これは、特殊な器具を使用することで、1~3mmというとても小さい切開だけで静脈瘤を切除する方法です。傷が小さいので縫う必要がないのはもちろんですが、傷痕が残りにくいだけでなく、痛みも少ないとされています。

当クリニックでは、レーザー治療とこのスタブ・アバルジョン法を組み合わせて、より身体への負担が軽く、効果の高い下肢静脈瘤治療を行っています。

保存的療法について

下肢静脈瘤の治療では、症状が軽い場合や、妊娠中、またスケジュールの都合などにより、保存的療法を行う場合があります。内服薬や注射薬によるch療法が存在しないため、下肢静脈瘤の保存的療法は弾性ストッキングによる圧迫治療になります。

弾性ストッキングによる圧迫治療

伸縮性の強い医療用の弾性ストッキングを履く治療法です。拡張した血管を圧迫して足に血液がたまらないようにし、静脈の血流を助ける作用があります。
弾性ストッキングで足を圧迫すると、静脈内の余分な血液が減ります。また、深部静脈への流れを促進し、足全体の血液循環が改善されます。それにより、だるさ、むくみ、足がつりやすいといった症状を緩和可能です。

弾性ストッキングのフィッティング

弾性ストッキングは、太腿までのものと、膝下までのものがあります。逆流する静脈の部位に合わせて正しく使わないと、十分な治療効果を得られません。当クリニックでは、症状、体形、年齢、性別などにきめ細かく合わせた弾性ストッキングを処方しています。。

弾性ストッキングのメリットとデメリット

メリット

1足5,000円前後からと、手ごろな価格です。
履くだけですので、日常生活で無理なく続けることができます。

デメリット

保存療法ですから進行防止と現状維持が目的であり、履き続けても根治はできません。正しく履くためにはコツが必要ですし、間違った履き方をしていると一部に大きな負担をかけることもありえます。また、夏場はかなり蒸し暑く感じます。

各治療費用

保険適用

3割負担 1割負担
初診 超音波検査 約2,500円 約900円
超音波検査+術前検査 約7,000円 約2,500円
レーザー治療 片足 約46,000円 約16,000円
両足 約86,000円 約29,000円
後期高齢者自己負担限度額 57,600円 14,000円
硬化療法 片足 約6,000円 約2,500円
ストリッピング手術 片足 約40,000円 約13,000円
静脈瘤切除 1回 約5,000円 約1,800円

保険外適用

弾性ストッキング 4,000~5,000円
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